こんにちは、ウェブコムアカデミーのヤマダです。
前回(第3回)は、「誰に・何を・どう伝えるか」というホームページの中身、つまりコンテンツ構成についてお話ししました。ペルソナを描き、お客さまの「頭の中の旅」に合わせてページを並べる——ここまで実践してくださった方は、もうホームページの土台はしっかり固まっているはずです。
しかし、どんなに優れた構成・文章のホームページでも、油断していると評価を落としてしまう要素があります。それが、今回のテーマである「身だしなみ(デザイン)」と「鮮度(情報の新しさ)」です。
営業マンに例えるなら、どんなに良いトークができても、身だしなみがヨレヨレだったり、話す情報が数年前のままだったりしたら、お客さまは不安になりますよね。ホームページも同じです。
目次INDEX
「身だしなみ」と「鮮度」がなぜ信頼を左右するのか
営業マン(ホームページ)が信頼を失う瞬間は、意外とシンプルなところにあります。
- 身だしなみの乱れ : スマホで見ると文字が小さすぎて読めない。写真が粗い、古い。ボタンが押しにくい。
- 情報の古さ : 「お知らせ」の最終更新日が1年以上前。季節メニューがいつまでも「クリスマス限定」のまま。
どちらも、お客さまに「この会社、今もちゃんと営業しているのかな?」という不安を与えてしまいます。せっかく第2回・第3回で作り込んだ「目標」と「構成」も、この2つが崩れていると台無しになってしまうのです。

コーヒーショップに潜む「2つの古さ」
具体例で考えてみましょう。都内で実店舗とECサイト(豆や焙煎コーヒーの通販)を運営する、コーヒーショップ「豆と実(まめとみ)」の例です。
① デザインの古さ
- スマホで見ると、商品写真が小さく粗い(数年前にガラケー用に撮った写真のまま)。
- ECサイトのカート画面が分かりにくく、決済までの導線が長い。
- 実店舗の内観写真が、実際の改装後の様子と違う。
② 情報の古さ
- 「季節の新作ブレンド」のお知らせが、3シーズン前のまま更新されていない。
- ECサイトで「売り切れ」の商品が、そのまま何ヶ月も掲載され続けている。
- 実店舗の営業時間変更が、ホームページに反映されていない(お客さまが来店して「あれ、閉まってる」となる)。

- ヤマダ
- 「豆と実」さんのように、実店舗とECの両方を持つ会社は、更新すべき場所が2倍あります。だからこそ「無理なく続けられる仕組み」が欠かせません。次で一緒に考えていきましょう。
【実践】挫折しない「更新ルーティン」の作り方
「毎日更新しなきゃ」と気負うと、三日坊主で終わってしまいます。大切なのは、「無理なく続けられる仕組み」を先に作ってしまうことです。
更新すべき項目を「洗い出す」
まずは、自社のホームページ・ECサイトの中で「時間とともに古くなる情報」をリストアップします。(豆と実さんの例)
- 商品写真・価格・在庫状況(EC)
- 季節メニュー・キャンペーン情報
- 営業時間・臨時休業のお知らせ
- スタッフ紹介・店内の様子
更新頻度を「無理のない単位」に分ける
洗い出した項目を、更新すべき頻度ごとに分類します。すべてを毎日やろうとしないのがコツです。
| 頻度 | 更新項目の例(豆と実さんの場合) |
| 毎日 | 在庫切れ商品の非表示・再表示(ECのみ) |
| 毎週 | 季節メニュー・キャンペーンのお知らせ更新 |
| 毎月 | 商品写真の見直し、スタッフ紹介の更新 |
| 半年に一度 | サイト全体のデザイン・写真の総点検 |
「更新カレンダー」を作る
Step 2で決めた頻度を、実際にカレンダーやスケジュール表に落とし込みます。「毎週月曜の朝10時に、季節のお知らせを確認する」というように、具体的な曜日・時間を決めてしまうのがポイントです。人は「そのうちやる」ことは、結局やりません。
「15分ルーティン」として仕組み化する
更新作業は、まとめて何時間もかけて行う必要はありません。「週に1回、15分だけ」と決めてしまえば、忙しい担当者でも続けやすくなります。
【 豆と実さんの15分ルーティン例 】
- 在庫切れ商品がないかECサイトを確認する(3分)
- 「お知らせ」の最終更新日をチェックし、古ければ一言だけでも追記する(5分)
- 直近1週間のアクセス数をざっと眺める(2分)
- 気になった点をメモに残し、次回のルーティンで対応する(5分)
- ヤマダ
- 自社の「更新すべき項目」を3つだけ書き出し、それぞれに「毎日・毎週・毎月」のどれかを当てはめてみましょう。全部「毎日」にしないのがコツです。
続けるための3つのマインドセット
① 完璧を求めない
第1回・第2回でもお伝えした通り、ホームページは「未完成」でいいのです。今日の更新は、写真1枚の差し替えだけでも十分な前進です。
② 一人で抱え込まない
「豆と実」さんのように実店舗とECを両方運営している場合、店舗スタッフから「今週人気だった商品」の情報をもらうなど、チームで小さく分担すると長続きします。
③ 「更新できなかった週」があっても仕組みは止めない
1回サボってしまっても、更新ルーティン自体をやめる必要はありません。次の週にまた15分、淡々と再開すればいいだけです。
まとめ : 「身だしなみ」と「鮮度」は、小さな習慣で保てる
| ポイント | 考え方 | やること |
| ① 身だしなみを整える | 古い写真・使いにくい導線は信頼を下げる | 半年に一度、デザイン・写真を総点検する |
| ② 鮮度を保つ | 情報の古さは「営業していない」不安を与える | 更新項目を洗い出し、頻度ごとに分類する |
| ③ 無理のないルーティン化 | 曜日・時間を固定し、15分で終わる作業にする | 「更新カレンダー」を作り、チームで分担する |
営業マン(ホームページ)の身だしなみと最新情報は、一度整えて終わりではなく、小さな習慣の積み重ねで保たれるものです。まずは「更新カレンダー」に、来週の15分を予約するところから始めてみましょう。
- ヤマダ
- 次回(第5回)は、いよいよ「効果測定」のお話です。せっかく更新を続けても、それが本当に成果につながっているかは、数字を見なければ分かりません。専門知識がなくても読み解ける「最低限見るべき数字」をご紹介します。お楽しみに!