「アプリって何?」「データはクラウドに保存したよ」と言われても、「何となくはわかるけど、詳しくは説明できない…」とモヤモヤしていませんか? IT化が進む現代、PCやスマホにまつわる専門用語はどんどん増えています。しかし、その基本用語がわかっているかどうかで、業務の効率や社内・取引先とのコミュニケーションの質は大きく変わってしまいます。
この記事では、IT初心者のビジネスパーソン向けに、今さら人には聞けないPC用語・IT用語の中から、ビジネスで「これだけは知っておくべき」基本の15個を厳選し、具体的な例え話で分かりやすく徹底解説します。
目次INDEX
この記事で解決できること
- ビジネスの会話で出てくるIT用語・PC用語に戸惑わなくなります。
- 専門用語への苦手意識がなくなり、「これなら自分にもできる」と感じられるようになります。
- PCやスマホの設定や操作の際に、用語の意味を理解した上で作業を進められます。
【基本中の基本】PC・スマホの構造に関する用語5選
料理の道具の名前を知っているのと同じで、道具の名前=IT用語を知れば料理は格段にやりやすくなります。 まずは、PCやスマホがどんな仕組みで動いているのか、基本的な用語から見ていきましょう。
PCやスマホを一つの会社だと想像してください。この会社を動かすために、それぞれの役割を持った「部署」や「役職」があります。
OS(オーエス):PCやスマホの「司令塔」
OS(オーエス)は「Operating System(オペレーティング・システム)」の略です。

- 役割: PCやスマホなどの「端末」を動かすための基本ソフト(ソフトウェア)です。
PCで言えばWindowsやMac、スマホで言えばiPhoneのiOSやAndroidなどがこれにあたります。使用していると、アップデートの通知が届きますが、セキリュティの強化のためにも非常に重要です。但し、使用しているアプリが最新のOSに対応できない可能性もあるため、会社で支給されている端末のアップデートについては、担当者の指示に従うのがよいでしょう。 - 例え: 会社の社長や司令官のような存在です。アプリの実行、データの管理、画面の表示など、すべての動きに指示を出しています。OSがないと、パソコンやスマホはただの箱です。
CPU:PCやスマホの「頭脳」
CPUは「Central Processing Unit(中央演算処理装置)」の略です。

- 役割: あらゆる計算や処理を一手に引き受ける、PCやスマホの中で最も重要な部品です。
- 例え: 会社の優秀な頭脳や計算係です。頭が良い(CPUの性能が高い)ほど、処理が速く、サクサク動きます。
メモリ:PCやスマホの「作業机」

- 役割: アプリを起動したり、作業中のデータを一時的に置いたりする場所です。
- 例え: 作業机の広さです。メモリが広い(大きい)ほど、複数のアプリ(資料作成、ウェブ検索など)を同時に開いても、PCの動作が遅くなりにくくなります。
ストレージ:PCやスマホの「倉庫」

- 役割: 写真、動画、作成したファイル、アプリなど、大切なデータを長期的に保存しておく場所です。
- 例え: 会社の倉庫です。ストレージの容量が大きいほど、多くのデータを保存できます。「PCの容量がいっぱい」というのは、このストレージが満杯ということです。また、パソコンやスマホに内蔵されている「内部ストレージ」の他、SDカードやUSBなどの「外部ストレージ」、インターネットを経由してデータを保存する「クラウドストレージ(オンラインストレージ)」などもあります。
アプリ(アプリケーション):PCやスマホの「道具」

- 役割: 特定の作業をするために作られたソフトウェアのことです。
- 例え: 仕事で使う道具や文房具です。例えば、Excelは「表計算の道具」、LINEは「連絡の道具」です。これらの道具がなければ、PCやスマホは何もできません。
【ネットとデータ管理】ビジネスで必須の重要用語5選
インターネットとデータのやり取りに関する用語は、特にビジネスでよく使われます。
ブラウザ:インターネットの「窓口」
- 役割: インターネット上のウェブサイトを見るためのソフトです。
- 例: Google Chrome(クローム)、Microsoft Edge(エッジ)、Safari(サファリ)などです。これがないと、インターネットの世界にアクセスできません。
クラウド:データを置く「ネット上のロッカー」
- 役割: 自分のPCではなく、インターネット上の専門のサーバー(データ保管庫)にデータを保存する仕組みのことです。
- 例え: 会社内に置く書類棚(ストレージ)ではなく、契約したネット上のロッカーに書類を預けるイメージです。このロッカーの鍵(パスワード)さえあれば、自宅のPCからも、外出先のスマホからもデータを取り出せます。
Google DriveやDropboxなどが有名です。
ダウンロード/アップロード:データの「運搬」
- 役割: インターネットを介したデータの移動のことです。
- ダウンロード: ネット上の情報(ウェブサイト、写真など)を自分のPCやスマホに取り込むこと。
- アップロード: 自分のPCやスマホから、ネット上(メールやクラウドなど)にデータを送ること。
サーバー:情報を提供する「お店の店員」
- 役割: ウェブサイトのデータや、クラウドに預けたデータなどを保管し、私たちからの要求に応じて情報を提供してくれるコンピューターのことです。
- 例え: 私たちがブラウザからウェブサイトを見たいと要求すると、サーバーが「はい、どうぞ」と情報を運んでくれる、お店の店員のような存在です。
Wi-Fi(ワイファイ):無線でつなぐ「見えないコード」
- 役割: 無線(コードなし)で、PCやスマホをインターネットにつなぐ技術のことです。
- 例え: インターネットと接続する**「見えないコード」**のようなものです。これが家や会社にあれば、どこでもPCやスマホをネットにつなげられます。
【セキュリティと安全】知っておきたい重要用語5選
安全にPCやスマホを使うために、知っておきたい大切な用語です。
アカウント:ネット世界の「会員証」
- 役割: インターネット上のサービス(メール、ネットショッピング、クラウドなど)を利用するために必要な、自分専用の登録情報のことです。
- 例: ログインID(またはメールアドレス)とパスワードの組み合わせで本人確認をします。この「会員証」がないと、サービスは使えません。
セキュリティ:PCやスマホの「防犯対策」
- 役割: PCやスマホ、または保存されているデータが、ウイルスや外部からの攻撃によって盗まれたり、壊されたりするのを防ぐための仕組み全般です。
- 例え: 家に鍵をかけたり、防犯カメラをつけたりするようなものです。セキュリティ対策ソフトを入れたり、不審なメールを開かないこともセキュリティに含まれます。
アップデート:機能の「改良工事」
- 役割: PCのOSやアプリの不具合(バグ)を直したり、セキュリティを高めたり、新しい機能を追加したりすることです。
- 例え: 家のリフォームや、道具の改良工事です。アップデートをサボると、セキュリティの穴ができて危険になったり、新しい機能が使えなかったりします。
バックアップ:データの「予備のコピー」
- 役割: PCやスマホに保存されている大切なデータを、別の場所にもう一つコピーして保存しておくことです。
- 例え: 大切な書類をコピーして金庫にしまっておくようなものです。PCやスマホが壊れたり、データが消えてしまったりした時のための、保険になります。
URL(ユーアールエル):インターネット上の「住所」
- 役割: ブラウザで特定のウェブサイトを見たいときに指定する、**インターネット上のウェブサイトの場所(住所)**のことです。
- 例: https://www.example.com/ のように、ウェブサイトのアドレスバーに表示される文字列のことです。
用語を理解してITへの不安を解消しよう
この記事では、ITが苦手な方でもつまずかないよう、PC・IT用語の基本15選を解説しました。 改めて例えを交えて用語を再確認しましょう。
- OSはPCやスマホを動かす司令塔、CPUは頭脳、メモリは作業机、ストレージは倉庫。
- アプリ:特定作業のための道具。
- ブラウザ:ネットを見る窓口。
- クラウド:ネット上のロッカー(データ保管場所)。
- ダウンロード:取り込むこと。アップロード:送ること。
- セキュリティやアップデートは、PCを安全に、快適に使うための防犯対策と改良工事である。
- 編集部エマ
- 一度で覚えるのはなかなか難しいと思います。忘れたときは、いつでもこのページに戻ってきてくださいね!