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第一回_ホームページは作って終わりじゃない

ホームページは「作って終わり」じゃない! 24時間働く営業マンに育てる方法(第1回)

ヤマダ
記事 ビジネスを加速させる「戦うホームページ」の育て方

「今の時代、会社のホームページくらいはないと信用に関わるから……」

そんな理由でホームページを作り、公開した瞬間にホッと安心してしまっていませんか?あるいは、数年前に作ったきり、「お知らせ」の最終更新日が2年前の日付で止まったまま……なんてことはないでしょうか。

もし心当たりがあっても、落ち込む必要はありません。実は、多くの中小企業の担当者様が同じような状況に陥っています。しかし、そこには非常に大きな「もったいない(機会損失)」が隠れているのも事実です。

本連載では、難しい専門用語は使わずに、「ビジネスで成果を出すためのホームページ活用術」をステップ・バイ・ステップで解説していきます。

記念すべき第1回は、技術的な話の前に最も大切な「ホームページに対する正しい心構え」についてお話しします。

多くの企業が陥る「名刺代わりのホームページ」の罠

多くの中小企業にとって、ホームページ制作のきっかけは「名刺代わり」です。

  • 会社概要
  • 事業内容
  • 所在地
  • 電話番号

これらが載っていれば、取引先が検索した時に「ちゃんとした会社だ」と分かってもらえる。もちろん、その考え方は間違いではありませんし、信用のために重要なことです。

しかし、「名刺代わり」で作ったホームページには、一つ大きな落とし穴があります。それは、「公開したその日が完成であり、そこで目的が達成されてしまう」ということです。その結果、その後は見向きもされず、放置されてしまいます。

「倉庫に眠るパンフレット」になっていませんか?

ここで少し想像してみてください。

あなたは高額な費用をかけて、自社の素晴らしい商品を紹介するパンフレットを作りました。しかし、それを誰にも配らず、オフィスの倉庫に山積みにしたままにしていたらどうでしょう?

ホームページが倉庫に眠るパンフレットになっていませんか?

「もったいない! 」「意味がない! 」と思いますよね。

更新されない「名刺代わりのホームページ」は、まさにこの「倉庫に眠るパンフレット」と同じ状態なのです。インターネットという広大な世界に存在はしていても、誰の目にも留まらず、ビジネスに何の貢献もしないまま、ただサーバー維持費だけがかかっていく……。

これではあまりに勿体ありません。

ホームページを「24時間365日働く優秀な営業マン」として育てる

では、ホームページをどう捉え直せば、ビジネスに役立つ存在になるのでしょうか?

おすすめしたいのは、ホームページを「24時間365日、文句も言わずに働き続ける優秀な営業マン」だと考えることです。

営業マン(ホームページ)は、あなたが寝ている間も、土日の休みの日も、世界中のお客様に対して自社の魅力をプレゼンしてくれます。「よくある質問」に答え、資料請求を受け付け、時には商品を直接販売してくれます。

あなたなら、営業マンを放置しますか?

もし、あなたが営業マンを一人雇ったらどうしますか?

「あとは適当にやっておいて」と放置はしないはずです。

  • 「今月はこの商品を売り込もう」
  • 「最近はお客様からこんな質問が多いから、答えを用意しておこう」
  • 「身だしなみ(デザイン)は古くなっていないか?」

このように常に気にかけ、教育し、サポートするのではないでしょうか。ホームページも全く同じです。

このほか、営業マンとホームページには様々な違いが存在します。

ホームページは24時間365日、働き続ける優秀な営業マン

常に最新の情報を持たせ、お客様が知りたいことに答えられるように育てていく。そうして初めて、ホームページはあなたの会社の最強の味方として機能し始めるのです。

「運用」して初めて価値が生まれる

ホームページ制作は、よく家づくりに例えられます。しかし、決定的に違う点があります。

家は完成した時が一番新しく綺麗ですが、ホームページは完成した時が「スタートライン」だということです。

公開直後のホームページは、まだ生まれたばかりの赤ちゃんのようなもの。そこから、日々の「運用」を通して育てていく必要があります。

  • 更新: 新しい情報を発信し、会社が「動いている」ことを伝える。
  • 改善: 「お問い合わせボタンが見つけにくいかな?」「この文章は分かりにくいかな?」と、お客様の反応を見ながら修正する。

この「運用」のプロセスこそが、ホームページに命を吹き込みます。

逆に言えば、「運用(更新・改善)」のないホームページは、時間の経過とともに価値が下がっていく一方なのです。

まずは「何のためにホームページがあるのか」を再定義しよう

「運用が大事なのはわかったけれど、具体的に何をすればいいの?」

そう思った方が、まず最初にやるべきこと。それはHTMLの勉強でも、ブログの執筆でもありません。

「自社のホームページは、何のために存在するのか?」

この目的(ゴール)を再定義することです。

  • 新規のお客様からの「お問い合わせ」を増やしたいのか?
  • 会社のブランドイメージを高めて、「採用」のエントリーを増やしたいのか?
  • 既存のお客様への「サポート」の手間を減らしたいのか?
何のためにホームページがあるのかを再定義しよう

目的が変われば、やるべきことも、書くべき内容も変わります。

「なんとなく」の運用から脱却し、ビジネスに貢献する「戦うホームページ」へと生まれ変わらせるために、まずは社内で「このホームページのゴールはどこだろう?」と話し合ってみてください。


ヤマダ
次回は、この「ゴール設定」について、より具体的で無理のない目標の立て方をご紹介します。 「ウチの会社には無理だ……」と諦める前に、まずは小さな一歩から始めてみましょう。

編集者 ヤマダ

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ 所属 / ウェブコムアカデミー 企画執筆

以前は「IT用語を聞くだけで頭が痛くなる」タイプでしたが、実務を通じてITの便利さに開眼。その経験から、同じようにITに苦手意識を持つ中小企業のビジネスパーソンへ、「超わかりやすい」情報を届けることをモットーに、記事作成に取り組んでいます。
特に、「安心安全なデジタルセキュリティ」や「AI活用」、「ITトレンド」に関する分野を注力して執筆しています。
記事を読んで「わかった!」「明日から使ってみよう」と感じていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします!