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データ保存の決定版

【データ保存の決定版】OneDrive、Google Drive、Dropbox…失敗しないクラウドストレージの選び方

ヤマダ
記事 便利アプリ&サービス図鑑

あなたの会社やチームでは、こんなお悩みはありませんか?

  • 「あのファイルどこに保存したっけ?」と探すのに時間がかかる
  • 取引先に送りたいけれど、メールの容量制限でファイルが送れない
  • もし会社のパソコンが壊れたら、大事なデータは全て消えてしまうのではと不安

これらの問題は、ITに苦手意識がある方や、忙しい中小企業のビジネスパーソンにとって、日常的なストレスになっているはずです。

この問題、実は「クラウドストレージ」という便利なサービスで、まとめて解決できます。

この記事では、ITの専門知識は一切不要です。クラウドストレージとは何かという基本から、現在人気のあるサービスを徹底的に比較し、あなたの会社に最適な「失敗しない選び方」を分かりやすく解説します。この記事を読めば、もうデータ管理に悩むことはなくなります。

クラウドストレージとは?「雲」の向こう側で何が起きているか

クラウドストレージとは、簡単に言えば「インターネット上に設けられた、あなた専用の大きな物置(倉庫)」のことです。

かつては、データを保存するには、パソコンのハードディスクやUSBメモリ、外付けHDDが必要でした。これらは便利ですが、「持ち運びが面倒」「故障するとデータが消える」という弱点があります。

クラウドストレージは、あなたのデータ(ファイルや写真)を、インターネット上の専門のサーバー(雲のマークで表現されることが多いので「クラウド」と呼ばれます)に預けます。

イメージとしては、散らかった机の上の書類を、プロの業者が用意した安全で巨大な整理棚に預けるようなものです。

これで、あなたの手元にデータがなくても、インターネットさえあればいつでもどこでもデータを取り出せるようになります。

クラウドストレージの3つのすごいメリット

クラウドストレージを導入すると、あなたの業務効率は劇的に変わります。ここでは、特に重要な3つのメリットを解説します。

1. ファイル共有が「瞬時」で「簡単」になる

従来のメール添付では、ファイル容量に制限があり、大きなデータは送れませんでした。また、間違って古いファイルを送ってしまうミスも起こりがちです。

クラウドストレージを使えば、ファイルをメールに添付するのではなく、「ファイルの場所を示すリンク」を相手に送るだけです。

  • 容量無制限:
    リンクを送るだけなので、どれだけ大きなファイルでも瞬時に共有できます。
  • 最新版を共有:
    ファイルを更新すれば、リンク先のファイルも自動で最新版になるため、「どれが最新?」という混乱がなくなります。

2. 大切なデータが紛失・故障の心配から解放される

パソコンや外付けHDDが突然壊れてデータが消えてしまう……これは事業継続に関わる重大なリスクです。

クラウドストレージでは、あなたのデータはプロの企業によって厳重に管理されているサーバーに保存されます。万が一、あなたのパソコンが壊れても、データはサーバー(クラウド)に残っているため、新しいパソコンからログインすれば、すぐに元通りに業務を再開できます。

3. 場所を選ばず、どのデバイスからでも仕事ができる

オフィスで作成した資料を、移動中のスマートフォンや自宅のタブレットから確認・編集することができます。

デバイス間の同期(シンクロ)も自動で行われるため、「このデータはどのパソコンに入っていたかな?」と悩む時間がなくなります。どこでも仕事ができる、柔軟な働き方をサポートしてくれます。

人気3大サービス徹底比較:どれを選ぶべきか?

現在、ビジネスで最も利用されている代表的なクラウドストレージサービスを比較し、それぞれの特徴をまとめました。

中小企業の導入担当者が特に注目すべきは、「無料プランの容量」と「普段使っているソフトとの連携」です。

サービス名無料プランの容量特徴とメリット
Google Drive15GBGoogle Workspaceとの連携が最強。
GmailやGoogleドキュメント、スプレッドシートを使う機会が多い企業には最適。連携操作が非常にスムーズです。
OneDrive5GBMicrosoft 365(Word, Excel, PowerPoint)との連携が最強。普段からOffice製品を使っている企業にとっては、保存先として最も自然で使いやすいでしょう。
Dropbox2GB誰とでも共有しやすいのが特徴。OS(Windows/Mac)やアプリを問わず、シンプルな操作性で動作が安定しています。特にデザインや大容量ファイルを扱うクリエイティブな仕事に人気です。

※無料プランの容量は、2025年10月時点の標準的な情報であり、変更される可能性があります。

失敗しない選び方のチェックリスト

どのサービスも優れていますが、自社にとって最適なものを選ぶには、以下の3点をチェックリストとして活用してください。

チェック項目判断基準
1. 既存の業務ソフトとの相性Q. 普段WordやExcelを使っていますか? →YESならOneDrive Q. 普段GoogleドキュメントやGmailを使っていますか? →YESならGoogle Drive
2. 必要な容量Q. チームで使う容量は合計でどのくらいになりそうですか? →無料プラン(5〜15GB)で足りなければ、有料プランの料金を比較しましょう。容量単価で比較すると良いでしょう。
3. 誰と共有するかQ. 社外の取引先や個人と頻繁にファイルをやり取りしますか?Dropboxは、シンプルで相手を選ばない共有機能に定評があります。

もし判断に迷うようであれば、まずは無料で提供されている範囲で、普段一番使っているソフトと連携するサービス(MicrosoftならOneDrive、GoogleならGoogle Drive)を試してみるのが、最もリスクの少ない始め方です。

データ管理の不安を解消し、業務に集中できる環境へ

この記事では、クラウドストレージの基本と、人気サービスの選び方について解説しました。

  • クラウドストレージとは
    インターネット上の安全な物置にデータを預けること。
  • 最大のメリット
    「ファイルの瞬時な共有」「データ紛失の不安解消」「場所を選ばない利便性」です。
  • 選び方のポイント
    普段使っているWord/Excel(OneDrive)か、Googleツール(Google Drive)かで、まずは無料プランを試してみましょう。

クラウドストレージを導入すれば、「ファイルを探す時間」や「データが消える不安」から解放され、あなたは本来の業務に集中できるようになります。

最初の一歩は難しくありません。まずは、あなたが最も使っているサービスと連携しているクラウドストレージの無料プランを試して、その便利さを実感してみてください。

編集部ヤマダ
今回ご紹介したサービスはセキュリティにも評価が高いサービスとなっていますので、最初の一歩にとてもおすすめできます。
編集者 ヤマダ

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ 所属 / ウェブコムアカデミー 企画執筆

以前は「IT用語を聞くだけで頭が痛くなる」タイプでしたが、実務を通じてITの便利さに開眼。その経験から、同じようにITに苦手意識を持つ中小企業のビジネスパーソンへ、「超わかりやすい」情報を届けることをモットーに、記事作成に取り組んでいます。
特に、「安心安全なデジタルセキュリティ」や「AI活用」、「ITトレンド」に関する分野を注力して執筆しています。
記事を読んで「わかった!」「明日から使ってみよう」と感じていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします!